京都市の家具店「インテリア末永」で、低座ダイニングをテーマとした企画展「日本人の食卓考~低座ダイニングのすすめ~」を、2022年11月11日(金)から12月4日(日)まで開催します。期間中は、匠工芸(旭川)、モノ・モノ(東京)、日進木工(高山)の低座椅子とローテーブルが集結します。また、11月13日(日)は、各社のデザイナーによるトークセッションも開催するほか、食卓を彩る器も販売します。
店主からのメッセージ
リビングとダイニングを区分けせず、少ない家具でひとつの空間をのびのび使いたい——そんな人から支持されている「リビングダイニング家具」。主流はソファと低めのテーブルを組み合わせたセットですが、当店では腰をしっかりと支えてくれる4本脚のチェア(低座の椅子)との組み合わせをおすすめしています。食事はもちろんのこと、デスクワークでも身体が疲れにくいからです。
今回の企画展では「インテリア末永」が自信をもっておすすめできる、リビングダイニング家具をセレクトしました。低座ダイニングの元祖ともいえるモノ・モノ(東京)の低座椅子。モダンな空間に映える匠工芸(旭川)のSPREADシリーズ。畳の上でも難なく使える日進木工(高山)のSLOWシリーズ。いずれもテーブルの高さは61cm前後。椅子の座面は36cm前後。身長150cm台の人でも足が床に届く日本人向け仕様です。
会期中は3社のデザイナーが当店に集まり、日本人と食卓のあり方について考えを深めるトークイベントを開催します。また、食卓を彩る陶磁器と漆器もあわせて展示販売します。いまお使いの椅子が身体に合ってない、ゆっくりと寛げないと感じている方、ぜひご来店ください。
インテリア末永店主 末永卓也
期間中のイベント
会期中、以下の連動イベントを開催します。お申込みやお問合せは、店舗へ直接おたずねください。
ギャラリートーク「日本人に適した食卓とは…」
「家具は身体と暮らしで選ぼう」という秋岡芳夫の提言にもとづき、ダイニングテーブルと椅子のあり方を、「日本人の身体」「食事」「住まい方」「コロナ以降」という4つの視点で、家具デザインのエキスパート3人とともに考えます。参加者には秋岡芳夫の著作『新和風のすすめ』をもれなく進呈します。
11月13日(日)15:00~16:30
定員15名程度(予約制)
参加費:無料
※参加希望の方は、会場のインテリア末永に直接お申込みください。
トークセッションゲスト
矢島浩
(日進木工デザイナー)1961年岐阜県高山市出身。1979年に日進木工入社。試作課で家具作りの基礎を学ぶ。その後、開発部に40年以上在席。シンプルで良質、長く使い続けられるデザインを志向する。
松岡智之
(プロダクトデザイナー)1992年千葉大学工学部工業意匠学科卒業後、GK設計にてプロダクトデザイナーとして勤務。デンマーク王立芸術アカデミーデザイン科へ留学。その後、トモユキマツオカデザイン設立。
笠原嘉人
(家具デザイナー)1961年静岡県出身。武蔵野美術大学卒業後、漆芸家の工房を経てインテリアデザイン事務所に勤務。1996年「笠原嘉人アトリエ」設立。モノ・モノのオリジナルテーブルを設計。
司会:菅村大全(モノ・モノ主宰)
「食卓を彩る日本のうつわ展」
各社の低座ダイニングに合わせて使いたい、漆器と陶磁器も会場内で展示販売します。ぜひお手にとってみてください。
安比塗漆器工房(岩手)
岩手県八幡平市安代地区に工房を構える「安比塗漆器工房」。女性の職人が中心となり、かつてこの地で生産されていた荒沢漆器の流れを汲む器を復興。生活者の視点を取り入れ、温もりと丈夫さをあわせ持つ漆器を製作しています。
セラミック・ジャパン(愛知)
陶磁器の街・愛知県瀬戸市で1973年に設立された窯業メーカー。いち早く外部のデザイナーを起用し、モダンな食器を数多く生み出してきました。グッドデザイン賞の国際陶磁器展への出展を通じ、国内外で高い評価を受けています。
開催場所
京都市西京区上桂三ノ宮町13-4
阪急京都線「桂駅」から徒歩15分、阪急嵐山線「上桂駅」から徒歩10分、京都市バス73系統「平和台町」から徒歩1分