岩手県盛岡市の家具店「ギャラリー純木家具」で、モノ・モノの低座椅子と、一枚板やブックマッチ(2枚はぎ)のテーブルを組み合わせた合同展示会「低座の暮らし×ビックテーブルライフ展」が開催されます。期間中は、秋岡芳夫の「男の椅子」をはじめ、モノ・モノのオリジナル家具がすべて展示されます。近隣にお住まいの方は、この機会に低座ダイニングの居心地のよさをぜひ体験してみてください。
店主からのメッセージ
この度、秋岡芳夫氏の系譜を受け継ぐモノ・モノとの展示会、低座の暮らしを語るギャラリートークやミニチュア椅子を作るワークショップを同時開催します。
当社と秋岡氏との交流は、昭和50年頃まで遡ります。創業者・工藤宏太が、製材業から家具作りへ、大きな転換を図った時期でした。そんな時、工藤は秋岡氏と運命の出会いを果たします。「大木をそのままの形でテーブルにし、木の命にまで目を向ける青年がいるんだよ!」。秋岡氏はそう言って目を輝かせたといいます。工藤は幾度も秋岡氏の事務所に足を運び、そこでデザイナーや木工家たちと、酒を酌み交わし、徹夜で木工への思いを語り合い、かけがえのない絆が生まれました。
その想いを受け、秋岡氏が考案くださったのが、高さを変えられるT型のテーブル脚。今でも当社の主力です。当社の家具作りへの想いは大きく二つ。一つは、「大きい木は大きいままに」。一つは、「使い手一人一人に寄り添う心地よさ」。前者は工藤宏太の想い。後者は秋岡氏から教えていただいたこと。半世紀続く二人の思いが込もった木の家具を、ぜひご体感ください。
岩泉純木家具代表 工藤林太郎
(イベント告知PDF[2.9MB])
期間中のイベント
会期中、以下の連動イベントを開催します。お申込みやお問合せは、店舗へ直接おたずねください。
ギャラリートーク
工業化社会にいち早く警鐘を鳴らし、生活技術の回復を説いた工業デザイナー、秋岡芳夫。彼の最晩年の著作から住まいや家具に関する言葉をご紹介します。また、低座椅子の生まれた背景についてもお話しします。来場者には写真の書籍『新和風のすすめ』をもれなく進呈します。
『新和風のすすめ』復刊記念トークイベント
~秋岡芳夫が唱える「一机多用」の暮らし~
4月3日(日)10:30~12:00 定員8名程度(予約制)
参加費:無料
講師:菅村大全(モノ・モノ主宰)、笠原嘉人(家具デザイナー)
※新型コロナウイルスの拡大状況によって、中止となることがあります。
木工ワークショップ
高さ15cmの小さな椅子を木槌と接着剤を使って組み立てます。フレームが完成したら、オイルを塗り、カラーリボンを使って座面を編みます。完成した椅子はお子さんの人形遊びやスマートフォンのスタンドとして使えます。材料は埼玉・三富地区のコナラを使用します。広葉樹や椅子にまつわる話もあり、木の家具の背景を学ぶことができます。講師は家具デザイナーの笠原嘉人さんがつとめます。
里山の木でつくる「ミニチュア椅子」
4月3日(日) 14:00~16:00
定員4名(予約制・小学生以上) 参加費4,400円(税込)
※新型コロナウイルスの拡大状況によって、中止となることがあります。
開催場所
岩手県盛岡市材木町8-26
JR盛岡駅東口より徒歩8分・駐車場完備