いとよしでは、日本の年中行事を楽しむワークショプを月ごとに開催しています。知っているようで実はよく知らない行事も、その由来は知るほどに深く、日本の根っこをたどるよう。節目に願いを込めて手を動かすことは、楽しくもあり清々しくもあり「日本っていいな」と改めて気づく瞬間でもあります。
しめかざりワークショップ内容
学生時代から全国を旅して、しめかざりを訪ね歩いていたという森須磨子先生。グラフィックデザイナーでもある森先生が集めた、各地のおかざりは美しくてため息が出そうなほど。森さんにしめかざりにまつわるさまざまなお話をうかがいます。講義の後は、しめかざりの基本となる「縄ない」を体験。ラフィアを使って、小さな輪かざりを作ります。はじめての人にもないやすく、見た目もかわいい2色の輪かざり。お持ち帰りいただけます。なお、12月はいとよしの田んぼの藁で、めがねのしめかざり作りを予定しています。よろしければ次回の講座もあわせてご参加ください。
講師プロフィール
森須磨子(もり・すまこ)
しめかざり研究家・グラフィックデザイナー
武蔵野美術大学大学院造形研究科修了。グラフィックデザインの仕事と全国各地へのしめかざり調査を続ける。2015年に公益財団法人四国民家博物館にて「寿ぎ百様〜森須磨子しめ飾りコレクション〜」展を開催。「米展」21_21 DESIGN SIGHT(2014)の展示協力、(株)良品計画でのしめ飾りアドバイザー業務(2015)ほか、しめかざりに関する監修、講演、執筆、TV・ラジオ出演など活動多数。2017年、これまでに収集したしめかざりのうち269点を武蔵野美術大学に寄贈。著書に『しめかざり〜新年の願いを結ぶかたち〜』(工作舎・2017)、絵本『しめかざり』(福音館書店・2010)がある。