いとよしでは、日本の行事を楽しむワークショプを毎月、開催しています。知っているようで実はよく知らない行事も、その由来は知るほどに深く、日本の根っこをたどるよう。節目に願いを込めて手を動かすことは、楽しくもあり、清々しくもあり、「日本っていいな」と改めて気づく瞬間でもあります。
端午の節供のワークショップ内容
今は子どものお祝いのイメージが強いですが、古くは田植え前の神事や厄祓いなどの行事が合わさってできたもの。ワークショップでは、行事がはじまった頃のお話などを高橋さんに聞き、江戸時代に商人たちが競って上げた和紙のこいのぼりを作ります。木版画をもとに、思い思いに色を塗り、金太郎も好きなところにつけられる、オリジナリティに溢れたこいのぼりです。菖蒲や五色の紐なども使って季節の盛り物をした後は、直会(なおらい)でお菓子とお茶をいただきます。
いとよしでは、行事をつなげたいとの想いから、小学生以上のお子さまも参加可能としております。親子だけでなく、大人おひとりさまでも、とても楽しんでいただけるワークショップです。
講師プロフィール
高橋久子(たかはし・ひさこ)
室礼研究家
造園を学び、環境保全や里山文化の伝承に携わるうち、自然と共生し感謝する日本の伝統行事に魅せられる。「室礼三千」で室礼を学び、「月の会」で旧暦を学ぶ。現在は日本文化興隆財団など様々な場で、室礼を伝える活動を行っている 。