工業デザイナーの秋岡芳夫が、北海道・置戸町でどのような活動をしてきたのか。彼がプロデュースしたコミュニティ施設「どま工房」の視点から捉えた軌跡を展示します。会場には資料パネルのほか、秋岡芳夫が収集したコレクションの一部も展示されます。「モノの図書館構想」と「どま」という空間に込めた秋岡芳夫の思いにぜひ触れてみてください。
担当者からのメッセージ
工業デザイナーの秋岡芳夫さんが晩年、活動の拠点としていた目黒のドマ工房。そこは人が集まり、情報が行き交い、さまざまなモノが生まれた場所であったように思います。秋岡さんが重要視した「コミュニティの中から生まれるモノづくり」を体現する場所がドマだったのではないでしょうか。置戸町のどま工房も、そんな秋岡さんの思いが込められた空間です。
今回、企画展のタイトル「ドマしよう」の言葉の背景にあるものは、独りよがりのモノづくりではなく、作り手・使い手の信頼関係から生まれるモノづくり。つづく「あそんで ならって あじわって」の言葉には、生活の中でも遊びを取り入れた秋岡さんの思いや遊びの中から生まれるモノの価値、互いに教えあうことのおもしろさ。同じ空間、思いを共有することの大切さなどが込められていると解釈しています。
そんな秋岡さんの思いに触れながら、置戸のどま工房で、秋岡さんの作ったモノ(作品)・モノ(コミュニティ)・モノ(これから)の展示をぜひご覧ください。
会期中のイベント
「縄文式木工・ニマの器をつくろう」
秋岡芳夫の木工塾でも人気だった、生木とノミで木の器を削って作る”縄文式木工(グリーンウッドワーク)”のワークショップを、10月25日(日)、11月8日(日)、11月22日(日)の全3回開催します。定員は各回とも3名、対象年齢は18歳以上です。参加希望者は電話でご予約ください。
参加費1,500円(税込)
日時
1回目 2020年10月25日(日) 13:00~16:00
2回目 2020年11月8日(日 )13:00~16:00
3回目 2020年11月22日(日) 13:00~16:00
イベントの詳細、ワークショップのお申込みは、置戸町のホームページで。