「一つの道具を使い分けることは日本人の知恵」と、工業デザイナーの秋岡芳夫氏(1920-1997)は、 「一机多用いっきたよう (一椅多用)」を提唱しました。日本の住まいの限られたスペースを有効に使うために、食事はもちろん、家事も、読書も、くつろぎも、 すべてをこなせる大きめのテーブルと椅子を用意し、リビングとダイニングを兼用するということです。
このたび「暮らしのかたち」では、快適性と利便性を兼ね備えたロータイプのテーブル、 それに合わせる低座の椅子など、現代の日本の暮らしに違和感なく溶け込む「一机多用」の設え(しつらえ)をご紹介します。
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秋岡芳夫がとなえる“一机多用”の暮らしとは?
一机多用に適した家具の条件、身体尺度で考えた椅子のサイズ、和食器とテーブルの高さの関係など、 日本人の家具について独自の提案を行った秋岡芳夫の言葉を、モノ・モノ代表の菅村大全が紹介します。