「モノ・モノの金継ぎ教室・2020年後期A」募集のお知らせ

本講座は終了しました
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2019年に秋に開講し、好評いただいた「モノ・モノの金継ぎ教室」3回目の受講生を募集します。講師は、浄法寺漆研究の第一人者で、日本工芸会正会員の町田俊一先生さん。漆の特性を専門家に学びつつ、正統派の技法を習得できます。定員4名、先着順のお申込みとさせていただきます。

主催
モノ・モノ
開催日時
全4回  9/5(土),9/12(土),10/3(土),10/17(土) 14:00~17:00
開催場所
モノ・モノ (アクセス情報)
参加方法
本ページ下部のお申込みフォームから
参加費
25,000円(税別)全4回・定員4名
お問合わせ
03-3384-2652(モノ・モノ)
金継ぎ

2019年に秋に開講し、大変好評いただいた「モノ・モノの金継ぎ教室」3回目の受講生を募集します。ひとくちに「金継ぎ教室」といっても、レベルや修復法もさまざまです。本漆を使った本格的な連続講座もあれば、合成樹脂を使った1日だけの体験教室もあります。モノ・モノの金接ぎ教室は前者です。漆のことを知り尽くした専門家による全4回のコースでじっくりと学べます。講座のくわしい内容は、8月15日(土)に開催する説明会でお伝えします。

講座概要

事前説明会8月15日(土)14:00〜15:00  ※要予約
日程(全4回) 9月5日(土) 9月19日(土) 10月3日(土) 10月17日(土)
時間14:00~17:00
定員4名
※満席となりました。11月開講の後期B講座の先行予約を受け付けております。
受講料全4回 25,000円(税別) ※道具代は含まれていません。
申込締切日8月25日(火)

講座内容

1回目 : 金継ぎの手順解説、道具の説明、割れの接着
2回目 : 接着部分、欠け埋め部への下地つけ
3回目 : 割れ欠けの下地調整と漆の下塗り
4回目 : 下塗り研磨、上塗りと粉蒔き

講師略歴

町田俊一さん

町田俊一(まちだ・としかず)

漆芸家

1951年東京都生まれ。千葉大学工学部工業意匠学科(現・デザイン学科)卒業。同大学大学院修了。在学中に漆芸家の音丸香氏(人間国宝・音丸耕堂の長男)に師事。1978~2012年まで岩手県工業技術センター勤務。在職中に「浄法寺漆器の復興」に関する論文で博士号を取得。産地振興と浄法寺生漆の活用に関する研究を長年行う。同センター企画デザイン部長、理事を歴任した後、2012年に退職。2014年岩手県盛岡市に町田俊一漆芸研究所を設立。2019年岩手県八幡平市へ工房を移設。日本工芸会正会員。角川学芸出版『漆工辞典』執筆メンバー。
ホームページ:http://lakka.craft-jp.com/

講師からのメッセージ

長い間使ってきた器は、その価格にかかわらず、使う人にとって大切なものであり、そんな器が漆によってまたよみがえるのはささやかな、でもとても大きなよろこびです。そのよろこびをもっと多くの人とわかち合いたいと思い、住まいのある岩手だけでなく、東京でも講座を開設することにしました。

漆は2000年以上前から使われ続けている、すばらしい天然の塗料で、採取方法から塗装法まで伝統的な技法が確立されています。今回の講座では、伝統的な技術の一端にも触れていただきたいと思い、本漆を使用し、漆器づくりの技術、材料、道具を用いて金継ぎを行います。

漆は硬化に時間がかかるため、じれったく感じることもあるかもしれませんが、愛用してきた器がまたよみがります。また、講座では漆と漆器に対する正しい知識を身につけていただき、陶磁器だけでなく、漆器の魅力にも触れるきっかけとなればうれしく思います。

前回の金継ぎ教室の様子
陶磁器だけでなく、漆器の簡単な補修方法も学べるのが本講座の魅力。

事前説明会のご案内

受講するかどうかお悩みの方は、8月15日(土)から開催される説明会にお越しください。講師の町田先生が各回の講座内容を説明し、質問にもお答えします。修復したい食器を当日持参いただければ、4回のレッスンで修復可能かどうか講師が判断します。説明会会場でのお申込み、現金によるお支払いも可能です。

金接ぎ道具販売のご案内

金継ぎはただ単に割れや欠けを接着金継ぎするだけでなく、その部分に金や銀の粉を付けて美しく補修する技術で、割れた部分を削り、接着し、金の部分がきれいに見えるように下地をつけ、研磨し、漆を塗ってその部分に金属粉を蒔きつけます。本講座でははじめて金接ぎを楽しむ方のために、道具セット(税別13,000円)を希望者に販売します。ご希望の方は下記お申込みフォームで金継ぎ道具を「購入する」をご選択ください。道具一式をすでにお持ちの方は購入不要です。

セット内容:生漆/蒔絵粉(金、銀消し粉)/砥の粉/ベンガラ/木粉/トクサ/小麦粉/ベラ(樹脂製)/面相筆/あしらい毛棒/定盤(ガラス板)/絵皿/テレピン(薄め液)/菜種油/ろ紙/カッターナイフ/サンドペーパー(#400,#800,#1500)/真綿/スポイト/マスキングテープ/スプーン/爪楊枝/ニトリル手袋/専用収納箱
※品物は初回の受講日にお渡しします。

金継ぎ道具セットの内容。
市販の金継ぎ道具セット(販売元・urujyu)をアレンジ。写真の道具のほかにテレピン、カッターナイフ、ヤスリが付属します。写真提供:urujyu

ご注意

・全クラス参加いただける方のお申込みを優先します。やむなく欠席される場合は、卒業生向けの金継ぎ教室(不定期開催)に振替可能です。また講師に遅れた分の作業を一部代行してもらうことも可能です。
・体質によって漆にかぶれる方がいます。本講座はイベント賠償保険に加入していますが、漆かぶれは保険適用外となります。あらかじめご了承ください。

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