「モノ・モノの金接ぎ教室」開講のお知らせ

本講座は終了しました
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浄法寺漆研究の第一人者で、日本工芸会正会員の町田俊一先生による金接ぎ教室を、2019年8月から開講します。国産漆の背景や特性などを専門家に学びつつ、プロの道具を使った正統派の技法を習得できます。ステップアップを目指したい人におすすめの講座です。

主催
モノ・モノ
開催日時
全6回  8/4日(日)、 8/18(日)、 9/1(日)、 9/15(日)、 10/6(日)、 11/17(日)
開催場所
モノ・モノ (アクセス情報)
参加方法
当ページの予約フォームより予約
参加費
40,000円(税別)全6回・定員6名
お問合わせ
03-3384-2652(モノ・モノ)
金継ぎ

ブームは通り越し、すっかり人気が定着した感のある金接ぎ教室。モノ・モノのある中央線の沿線だけでも、複数の会場で金継ぎ教室が開催されています。ひとくちに「金継ぎ教室」といっても、レベルや修復法もさまざまです。本漆を使った本格的な連続講座もあれば、合成樹脂を使った1日だけの体験教室もあります。モノ・モノの金接ぎ教室は前者です。漆のことを知り尽くした専門家を招き、プロと同じ道具を使い、全6回のコースでじっくりと学べます。より詳細な講座内容は、7月10日(水)に開催する事前説明会でお伝えします。
※満席となりました。現在キャンセル待ちでのお申し込みを受け付けております。

講座概要

説明会7月10日(水)19:00〜20:00  ※予約不要 場所:モノ・モノ
日程(全6回) 8月4日(日)、 8月18日(日)、 9月1日(日)、 9月15日(日)、 10月6日(日)、 11月17日(日)
※悪天候や講師都合の休講が発生した場合、12月1日(日)を予備日とします。
時間14:00~17:00
定員6名
受講料全6回 40,000円(税別) ※材料代含む、道具代は含まれていません。
申込締切日7月24日(水)

講座内容

1回目 : 方法や道具の説明と器のチェックと養生
2回目 : 割れの接着と欠け埋めの材料作り
3回目 : 接着部分、欠け埋め部への下地つけ
4回目 : 割れ欠けの下地調整と漆の下塗り(1)
5回目 : 割れ欠けの下地調整と漆の下塗り(2)
6回目 : 下塗り研磨、上塗りと粉蒔き

講師略歴

町田俊一さん

町田俊一(まちだ・としかず)

漆芸家

1951年東京都生まれ。千葉大学工学部工業意匠学科(現・デザイン学科)卒業。同大学大学院修了。在学中に漆芸家の音丸香氏(人間国宝・音丸耕堂のご子息)に師事。1978〜2012年まで岩手県工業技術センター勤務。在職中に浄法寺漆器の復興に関する論文で博士号を取得。産地振興と浄法寺生漆の活用に関する研究を長年行う。『漆工辞典』(角川学芸出版)の執筆にも関わる。同センターの企画デザイン部長、理事を歴任した後、2012年に退職。2014年、岩手県盛岡市に町田俊一漆芸研究所を設立。2019年、岩手県八幡平市へ工房を移設。日本工芸会正会員。
ホームページ:http://lakka.craft-jp.com/

講師からのメッセージ

長い間使ってきた器は、その価格にかかわらず、使う人にとって大切なものであり、そんな器が漆によってまたよみがえるのはささやかな、でもとても大きなよろこびです。そのよろこびをもっと多くの人とわかち合いたいと思い、住まいのある盛岡だけでなく、東京でも講座を開設することにしました。

漆は二千年以上前から使われ続けている、すばらしい天然の塗料で、採取方法から塗装法まで伝統的な技法が確立されています。今回の講座では、伝統的な技術の一端にも触れていただきたいと思い、本漆を使用し、漆器づくりの技術、材料、道具を用いて金継ぎを行います。

漆は硬化に時間がかかるため、じれったく感じることもあるかもしれませんが、愛用してきた器がまたよみがります。また、講座では漆と漆器に対する正しい知識を身につけていただき、陶磁器だけでなく、漆器の魅力にも触れるきっかけとなればうれしく思います。

金継ぎ

お申込み・お支払い方法

下記の専用フォームからお申し込みください。お申込み受付後、メールでお支払い方法をご案内します。決済方法はカード、コンビニ決済、ゆうちょ決済、銀行振込からお選びいただけます。受講するかどうかお悩みの方は、7月3日(水)19時から開催される事前説明会にお越しください。講師がくわしい内容を説明し、質問にもお答えします。説明会当日のお申込み・現金でのお支払いも可能です。

金接ぎ道具販売のご案内

金継ぎはただ単に割れや欠けを接着金継ぎするだけでなく、その部分に金や銀の粉を付けて美しく補修する技術で、割れた部分を削り、接着し、金の部分がきれいに見えるように下地をつけ、研磨し、漆を塗ってその部分に金属粉を蒔きつけます。必要な道具は基本的に漆器、それも蒔絵に使う道具を使います。

本講座では継続して金接ぎを楽しみたい方のために、漆器制作に使う本格的な道具セット(税別約23,000円)と、廉価な入門セット(税別約7,000円)を希望者に事前販売します。道具セットの内容・購入方法は、講座申込み完了後にメールでお知らせします。道具をすでにお持ちの方は購入不要です。また補修用の器をご用意できない方には、適当な食器をモノ・モノで販売します(陶磁器は1客500円、漆器は1客1,000円程度)。

町田先生の金継ぎ道具
町田先生の金継ぎ道具

ご注意

・全クラス参加いただける方のお申込みを優先します。お客様の都合で欠席された場合の返金はいたしかねます。
・仕上げは錫粉または代用金粉を使用します。純銀粉、純金粉を使用される場合は別途費用をいただきます。
・まれに手袋をしていても、体質によって漆にかぶれる方がいます。本講座はイベント賠償保険に加入していますが、漆かぶれは保険適用外となります。あらかじめご了承ください。

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