「秋岡芳夫全集5 KAKの仕事ー河潤之介・金子至とともに」展開催のお知らせ

2011年に目黒区美術館で開催された「DOMA秋岡芳夫展」。以降、目黒区美術館は毎年、年度末に秋岡芳夫関連の資料展示(秋岡芳夫全集)を行っています。第5回目のテーマは、秋岡芳夫らが創設した工業デザイン事務所、KAKデザイングループの仕事を取り上げます。

開催日時
2018/02/10(土)〜03/18(日) 10:00-18:00
開催場所
目黒区美術館 東京都目黒区目黒2-4-36
KAK三人衆
KAK三人衆 左から河潤之介、秋岡芳夫、金子至 1958年頃

秋岡芳夫(1920-1997)は、目黒区ゆかりの工業デザイナーです。1950年代、戦後日本における工業デザインの黎明期に、河潤之介、金子至とともに、目黒区中町の自宅にKAK(カック)という名称のデザイン事務所を開設(1953年)、ラジオキャビネット、カメラ、照度計など、光学機器のデザインを得意とし、数々の名品を世に送り出しました。この活気あふれる工業デザイナーグループは、急成長を遂げた日本の工業デザインの発展に大きく寄与していきます。

KAK+千代田光学精工株式会社 カメラ「ミノルタ」シリーズ 個人蔵
KAK+千代田光学精工株式会社 カメラ「ミノルタ」シリーズ 個人蔵

2011年に開催した「DOMA秋岡芳夫展」以降、年度末に開催している特集展示「秋岡芳夫全集」の第5回目となる今回のテーマは、このKAKの仕事を取り上げます。3人すべてが代表取締役であるとし、それぞれの持ち味を活かして多くのすぐれた工業製品を作り出していきました。 3人は生活と工業デザインのあるべき姿を常に考え、よく遊び、よく仕事をしながら、デザインに携わっていましたが、沢山のアルバムに残っているその様子は、今見ても新鮮です。本展では、秋岡・河・金子によるKAKの仕事をフォーカスし、カメラ、露出計などの光学機器から学研科学の付録に至る仕事を展示します。さらに、三人三様のキャラクターにも光をあて、河潤之介、金子至のユニークな人となりも、KAK以外のプライベートな仕事を通して紹介していきます。

KAK+学習研究社 『科学』の付録  個人蔵
KAK+学習研究社 『科学』の付録  個人蔵

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