REPAIR

モノ・モノの金継ぎ修理サービス

当店では金継ぎによる陶磁器の修理を幅広くお受けしています。金継ぎとは、漆を使って陶磁器の割れや欠け、ひびなどを補修し、金属の粉をまぶして加飾する、古くから日本で親しまれてきた修理の技法です。ふちが欠けてしまった茶碗や、数片程度に割ってしまったお皿なら、金継ぎをすることでよみがえり、日常的に使えるようになります。

金継ぎ

食器修理の流れ

修理は、外部の専門家に委託しています。そのため器を店頭に持参されても、その場でお見積をすることができません。ページ下の修理の流れをご確認の上、お問い合わせフォームから見積を依頼してください。

修理は漆芸家の町田俊一さんが担当します。町田さんは日本工芸会(人間国宝をはじめ、伝統工芸作家や技術者等で組織する団体)の正会員で、モノ・モノの金継ぎ教室の講師も務めているエキスパートです。一点一点手作業で修復するため、1ヵ月ほど納期をいただきます。器の状態によって料金が異なります。以下の注意事項をご確認の上、お問い合わせフォームからまずは見積をご依頼ください。

修理担当者のご紹介

町田俊一さん

町田俊一(漆芸家)

1951年東京都生まれ。千葉大学工学部工業意匠学科卒業。同大学大学院修了。在学中に漆芸家の音丸香氏(父は人間国宝の音丸耕堂)に師事。1978~2012年まで岩手県工業技術センター勤務。在職中に「浄法寺漆器の復興」に関する論文で博士号を取得。産地振興と浄法寺生漆の活用に関する研究を長年行う。2014年町田俊一漆芸研究所を設立。日本工芸会正会員。角川学芸出版『漆工辞典』執筆メンバー。

料金の目安(税別)

1.フチ欠け補修(1ヵ所) 3,000円~
2.ヒビ割れ補修(1ヵ所) 4,000円~
3.継ぎ合わせ(2~3片) 5,000円~
4.継ぎ合わせ(3片以上) 6,000円~(見積)
5.急須やティーカップの取っ手接合 10,000円~(見積)

※上記1~4はご飯茶碗を修復した場合の金額の目安です。器のサイズや破損の状態により料金は異なります。

  • フチ欠け補修フチ欠け補修の例
  • ヒビ割れ補修ヒビ割れ補修の例
  • 継ぎ合わせ(2~3片)継ぎ合わせ補修の例(銀継ぎ)
  • 急須の取っ手接合急須の取っ手接合補修の例
  • 持ち手接合の例(金物で補強後に漆塗り)持ち手接合の例(金物で補強後に漆塗り)
  • 持ち手接合の例(和紙で補強後に金粉蒔き)持ち手接合の例(和紙で補強後に金粉蒔き)

ご依頼からお届けまでの流れ

  1. 1.修理内容の確認

    本ページのお問い合わせフォームより、修理したい陶磁器の種類と状態をお伝えください。確認後、修理代金を無料でお見積いたします。
    継ぎ目の色は金、銀、朱、黒の4色から選べます。金は純金と金メッキ粉(LG粉)が選べます。朱色と黒色は天然の漆を使用します。また、骨董品や工芸品、茶道具など高額な器の場合は事前にお知らせください。
  2. 2.お客さまよりご依頼品の送付

    見積金額でご了承いただけましたら、修理品を当店へお送りください。恐れ入りますが、送料はお客様でご負担をお願いします。持込をご希望の場合は、あらかじめ来店日時を電話でお知らせください。

    <送り先>
    〒164-0001
    東京都中野区中野2-12-5 メゾンリラ104
    モノ・モノ 金継ぎ担当:井上
    電話:03-3384-2652
  3. 3.修理

    修理期間は1ヵ月ほどいただきます。現物確認後、見積金額よりも費用がかかることが判明した場合は修理着手前にご連絡します。再見積金額に納得いただけない場合はその時点でキャンセル可能です。金額了承後(修理開始後)のキャンセルはお受けできません。
  4. 4.修理済み品のお届け

    修理が完了しましたら、専用の決済画面をメールでお送りします。返送料は726円(全国一律)です。配達日時のご指定も承ります。決済確認後、佐川急便にて修理品をご返送します。

金継ぎ修理の注意事項

  • ・金継ぎ・銀接ぎは、ご要望がない限り、光沢仕上げとなります。マットに仕上げたい場合や、錫やプラチナで仕上げたい方は備考欄からご相談ください。
  • ・マグカップや湯呑みなど、熱い飲み物を長時間入れて使用する器を金継ぎすると、内側の金属粉が取れやすくなることがあります。耐久性を優先したい方は、エポキシ系の接着剤を使い、内側のみ黒漆や朱漆で仕上げる方法をおすすめします。ご希望の方は備考欄でお知らせください。
  • ・マグカップや急須の取っ手を再使用できるように修復する場合、金継ぎでは強度が保てないため、和紙や布をテープ状にかぶせて、その上から漆を塗って補強する方法を採っています。また、破片の接合には合成樹脂系の接着剤を使用いたします。細い線で継いだ、いわゆる金継ぎとは異なる見た目となるため、ご注意ください。
  • ・マグカップや急須の取っ手を金継ぎで直した場合、取っ手はなるべく握らず、本体を手で直接持つことを推奨しております(接着剤が重量に耐えきれず、取っ手が再び取れてしまうことがあるため)。金継ぎによる修理の限界ということで、ご理解を賜りたくお願い申し上げます。
  • ・漆はガラスに対して密着性がほとんどないため、ガラスの食器の修復には合成樹脂系の接着剤を使用します。また、陶磁器の金継ぎと比べると、継ぎ目部分の幅が太くなります(接合部分を和紙等で補強するため)。あらかじめご了承ください。
  • ・ご自分で接着した器を、金継ぎ修理に出される際は、どのような接着剤を用いたか、見積依頼時にお知らせください(木工用ボンド、瞬間接着剤、エポキシ樹脂系など)。

よくある質問

純金と金メッキ粉(LG粉)で見た目は変わりますか。
見た目は変わりません。細かくいえば、純金(消粉)はややマットな仕上がりで、金メッキ粉のほうが光沢が強めに出ます。価格は純金のほうが2割ほど高くなります。金メッキ粉はアルミの粉に金メッキをしたもので、色や艶がくすみにくいのが特徴です。純金は体内に吸収されずにそのまま体外に排出されるため、日本酒や食品にも用いられています。
ガラスの食器や漆器の金継ぎ修理はできますか。
漆器の金継ぎ修理は可能です。ガラスの食器は、形状や状態によりお受けできない場合があります。まずはお問い合わせください。
金継ぎした器は普通に使ってよいのでしょうか。

金継ぎを施した箇所は、熱や衝撃、ひっかき傷などに弱くなっています。接着面を痛めたり、金粉で加飾した表面を傷めたりしないよう、以下のことに気をつけてください。

・冷蔵庫や水の中に長時間漬けない(接着剤である漆がはがれる場合があります)。
・電子レンジ、食器洗い機、食器乾燥機、オーブンは使用しない。
・たわし、クレンザーの使用は避ける(食器用中性洗剤や石けん洗剤をつけたスポンジでやさしく洗う)。
・金継ぎ部分を金属のカトラリーでつつかないようにする。
・食器を重ねて保管する場合は、金継ぎ部分がほかの食器と接触しないようにする。

店頭で修理金額を見積してもらうことはできますか。
修理は外部の専門家に委託しているため、品物を持ち込みされても、その場でお見積ができません。まずは本ページのお問い合わせフォームから、修理品の写真をお送りください。担当者が修理の可否を判断いたします。修理可能と判明した後に、お電話で訪問日時をご連絡のうえ、ご持参ください。なお、お持込みは水曜日・日曜日をのぞく午前10時から午後6時までの間、対応しています。

見積依頼フォーム

修理ご相談の際は、以下のフォームに沿って必要事項をご記入ください。見積金額算出には修理品の写真が必須となります。問い合わせフォームの画像添付欄を使い「器の全体がわかる写真」と「破損箇所の拡大写真」、最低2枚を両方をお送りください。写真添付が難しい場合は、毎月開催している金継ぎ無料相談会にお越しいただければ、その場で見積します。開催日は電話でご確認ください。

    お名前(必須)

    メールアドレス(必須) 

    電話番号(必須) 

    修理する器の種類(必須/お椀、マグカップ、花瓶等用途をご記入ください)

    修理する器のサイズ(必須) 

    修理希望箇所

    ・欠け カ所

    ・割れ 

    ・ひび(ひびの本数とそれぞれの長さを記入してください)

    ・持ち手の破損(カップ・ポット・急須の場合)

    破片はそろっていますか

    継ぎ目の色

    通信欄(仕上げについてのリクエストや質問があればご記入ください)

    写真(必須)
    ※破損箇所が複数ある場合は、それぞれの箇所の写真をお送りください。定規をお持ちでしたら、器と並べて撮影をしてください。
    ファイル形式:jpg,png,gif/ファイル容量:1枚2MB以内

    金継ぎ教室の案内を希望しますか。