
少人数制となごやかな雰囲気で好評いただいている「モノ・モノの金継ぎ教室」。ひとくちに「金継ぎ教室」といっても、レベルや修復法はさまざまです。本漆を使った本格的な連続講座もあれば、合成樹脂を使った1日だけの体験教室もあります。モノ・モノの金継ぎ教室は前者です。漆のことを知り尽くした専門家による全4回のコースでじっくりと学べます。
講座概要
日程(全4回)
3月8日(日)、 3月22日(日)、 4月5日(日)、 4月19日(日) 【予備日】4月26日(日)
時間13:30~16:30
定員4名(先着順) ※募集は終了しました
受講料税込33,000円(受講料27,500円、入会金5,500円)※道具セットは別途販売
申込締切日3月4日(水)
講座内容
1回目 : 金継ぎの手順解説、道具の説明、下準備
2回目 : 割れの接着、欠け埋め部への下地つけ
3回目 : 割れ欠けの下地調整と漆の下塗り
4回目 : 下塗り研磨、上塗りと金粉蒔き
講師略歴
町田俊一(まちだ・としかず)
漆芸家
1951年東京都生まれ。千葉大学工学部工業意匠学科(現・デザイン学科)卒業。同大学大学院修了。在学中に漆芸家の音丸香氏(人間国宝・音丸耕堂の長男)に師事。1978~2012年まで岩手県工業技術センター勤務。在職中に「浄法寺漆器の復興」に関する論文で博士号を取得。産地振興と浄法寺生漆の活用に関する研究を長年行う。同センター企画デザイン部長、理事を歴任した後、2012年に退職。2014年岩手県盛岡市に町田俊一漆芸研究所を設立。2019年岩手県八幡平市へ工房を移設。日本工芸会正会員。角川学芸出版『漆工辞典』執筆メンバー。
ホームページ:http://lakka.craft-jp.com/
講師からのメッセージ
長い間使われ続けてきた器は、その器が廉価なものでも、持ち主にとっては親しみ、愛情を感じる大切な愛用品になっていきます。そんな器が欠けたり割れたりしてしまったときには、大げさかもしれませんが、自分の大切な友人を失ったような気持ちになるのではないでしょうか。
大事に使っていた器が壊れてしまっても、再び器がよみがえるとしたら、それはささやかな、でもとても大きなよろこびです。
日本には昔から物が壊れてもそれを修理する、「繕う」という文化があるのは、単にもったいないからということに加えて、長く役にたってくれた器を慈しむ日本人の優しさゆえのことだと思っています。
そして何より日本にはそのような繕いや修理を可能にしてくれる、漆という素晴らしい材料を使い続けてきた文化と歴史があったのです。漆を使って壊れた器を貼り合わせ、金銀なども使って以前の器にもまして華やかによみがえらせる技術が「金継ぎ」です。
このように器を再び蘇らせる技術を、器を愛する人々に伝え、使用者がご自分で愛用品を直して使えたらと思い、20年以上「金継ぎ」の講座を行っています。
漆は2000年以上前から使われ続けているすばらしい天然の塗料で、漆塗りは伝統的な技法が確立されています。私の講座では、その技術の一端にも触れていただきたいと思い、本漆を使用し、漆器づくりの技術、材料、道具を用いて金継ぎを行います。
過去の指導経験から、金継ぎの基本技術を短期間で習得することが大変な方も多く見受けられましたので、私の講座では基本技術の反復練習に力を入れるようにしています。また漆と漆器に対する知識も身につけていただき、陶磁器だけでなく、漆器の魅力に触れるきっかけにもなればうれしく思います。

受講生の声を一部紹介
町田先生は、漆だけでなく、日本の伝統工芸品についても造詣が深い方で、様々なジャンルのお話をしてくださいます。教室の参加者の中には陶磁器や漆器をコレクションしている方もいて、毎回金継ぎの作業と楽しい会話に時が経つのを忘れてしまいます。(さいたま市・KK様・60代女性)
講師の町田先生が漆芸家として培った経験をもとに、伝統的な手法はもちろん、入門書にはない技やコツ、新しい素材の取り入れ方などを指導してくださる点が、楽しみとやりがいにつながっています。(江戸川区・SH様・50代女性)
はじめはそれなりに高価な陶磁器でないと教室に持って来るのは恥ずかしいと勝手に思っていました。まだ若い頃に買った真っ白の食器を、町田先生のアドバイスで、金ではなく赤い漆で継いでみますと、なんともオシャレ可愛い食器に大変身!今は金継ぎの沼にはまっています。(千代田区・TY様・70代女性)
金継ぎ道具販売のご案内
金継ぎはただ単に割れや欠けを接着するだけでなく、その部分に金や銀の粉を付けて美しく補修する技術で、割れた部分を削り、接着し、金の部分がきれいに見えるように下地をつけ、研磨し、漆を塗ってその部分に金属粉を蒔きつけます。本講座でははじめて金継ぎを楽しむ方のために、道具セット(税込16,500円)を販売します。ご希望の方は下記お申込みフォームで金継ぎ道具を「購入する」をご選択ください。道具一式をすでにお持ちの方は購入不要です。
セット内容:ガラス漆(30g)/金粉(0.1g)、銀粉(0.3g)/赤弁柄、黒弁柄(各5ml)/砥の粉(15ml)/木粉(15ml)/薄力粉(15ml)/テレピン油(25ml)/ジラコヘラ(2本)/竹串(2本)/面相筆(1本)/平筆(1本)/デザインナイフ(1本)/定盤(アクリル板)/紙やすり(4種8枚×2)/スポイト(3本)/マスキングテープ(1本)/スプーン(1本)/真綿(2つ)/綿棒(5本)/楊枝(2本)/塗装パレット(浅皿)/菜種油/金工ヤスリ/合成金粉、錫粉/粉蒔き用筆2本/毛棒/消しゴム/スポンジ/ニトリル手袋/金継ぎテキスト(1冊)
※品物は初回の講座日にお渡しします。

ご注意
・やむなく欠席される場合は、卒業生向けの単発講座(毎月1回開催)に振替可能です。また遅れた分の作業を講師に代行してもらうこともできます。
・4月26日(日)は悪天候や講師の都合により休講した場合の予備日です。念のため、この日も予定を空けておいてください。
・漆の取り扱い方法、付着したときの対処方法も学んでもらい、作業時は手袋を着用しますが、体質によってかぶれる方がいます。漆のかぶれに関して当教室では責任を負いかねますので、なにとぞご了承ください。
・申込締切日(3月4日(水))以降のお客様都合によるキャンセルはお受けできません。
よくある質問
- 全くの初心者ですが、大丈夫でしょうか
- 当講座は初心者を対象にしているので、ご安心ください。 レッスンは定員4名の少人数制で、懇切丁寧な指導を行っています。ご自宅での作業(復習)の際につまづいても、講座期間中でしたら、講師またはアシスタントがメールでサポートします。また、講師と卒業生がつながるLINEグループもあり、講師や先輩方からアドバイスをもらうこともできます。
- 漆にかぶれないか心配です…
- 漆かぶれは体質による個人差があり、残念ながら完全に防ぐことはできません。そのため当教室では手袋を必ず着用していただくとともに、漆が肌に付着した場合の対処方法をレクチャーしています。万が一かぶれても皮膚科で処方される薬を塗れば、跡を残さずよくなりますので、必要以上に怖がる必要はありません。ちなみに当講座を受講した方は70人以上いますが、かぶれた方は現在のところ数名程度です。なお、漆にかぶれた場合、当教室では責任を負いかねます。
- 割れた食器を持ち合わせていないのですが…
- ご家族やご友人に声をかけてみると、「割れたまま捨てられない器」を持っている方が意外とたくさんいらっしゃいます。 割れた器が手に入らなかった場合は、不要な器や100円ショップなどで購入した器を初回講座に持参してください。講師の指導の下、木槌で割って金継ぎ用の器に仕立てます。
- 割れた器がたくさんあるのですが、どのくらい持ち込めばよいですか
- 割れ・欠け・ひびの3種類を含めて、3〜5点の器をお持ちください。破片が多いと難易度が一気に高くなるため、破片の数は5つ程度がおすすめです。どの器にすればよいかわからない方は、修復希望の器をすべて持参してください。初回講座で講師が器の破損状態を確認し、どの器を教材にするか選定します。
- ガラスの器や漆器も修復できますか
- 当教室の道具セットには「ガラス漆」が含まれているため、ガラスの修理も可能です。また、漆芸家である講師に漆器の修理方法も気軽にご相談いただけます。修復希望の方は、初回講座に現物を持参し、講師に修復が可能かどうかご相談ください。
- 修復途中の器は預かってもらえますか
- 教材として使う器は、講座が終了するまで教室でお預かりします。ただし、ご自身の「道具セット」はお預かりできませんので、お手数ですが、毎回ご持参ください。
- 最終回までに仕上げられなかった器はどうなりますか
- 卒業生向けの単発講座「金継ぎサロン」にぜひご参加ください。「金継ぎサロン」は毎月開催しており、講師に相談しながらご自身のペースで残った作業の続きをじっくり進めていただけます。レベルに合わせて個別指導しますので、最後まで完成させることができるはずです。
- 教室で販売している道具セットと市販品の違いは?
- ひとつ目の違いは、ガラス漆がセットされている点です。通常の漆はガラス質に密着しませんが、ガラス漆はガラスや陶磁器にしっかり密着しますので、金継ぎには最適な漆です。ふたつ目の違いは、高価な金粉の代わりに使えるエルジー粉(合成金粉)と錫粉もセットされている点です。まずは安価なエルジー粉や錫粉で反復練習し、上達してから金粉・銀粉へステップアップできるように配慮してあります。
- 金継ぎの道具をすでに持っているのですが…
- 金継ぎの道具をすでにお持ちの方は、当店の道具セットを購入いただく必要はありません。自前の道具セットを使用される場合は、お持ちの道具内容を事前にお知らせください。お持ちの道具でそのまま受講できるかどうかスタッフが確認して、足りない道具があれば購入先をお教えします。
- 講座テキストはありますか
- オリジナルのテキストはご用意しておりませんが、講師が作成した金継ぎレジュメと、講座内での学びをメモするための専用シートをお渡ししています。また、金継ぎ道具セットに専用テキストが付属しています。こちらは豊富な写真と共に作業工程が分かりやすく解説されており、復習にも最適です。さらに詳しいテキストをお探しの方のために、モノ・モノの店舗では、スタッフがセレクトした金継ぎの書籍も販売しています。
- 道具セットと器以外に準備するものはありますか
- メモを取るための筆記用具をご持参ください。作業中の汚れが気になる方は、エプロンやアームカバーをお持ちいただくと、安心して作業が進められます。
- 体調不良で休んだ場合はどうなりますか
- 体調不良などでやむなく欠席された方は、毎月開催している卒業生向け単発講座「金継ぎサロン」へ無料で振り替えいただけます。サロン開催日に予定が合わない場合は、講師が作業を代行して、次回のレッスンにスムーズに合流できるようサポートすることも可能です。
会場アクセス
モノ・モノ分室
西武新宿線・鷺ノ宮駅南口から徒歩10分。または、JR阿佐ヶ谷駅から関東バス「阿01・45・50系統」のいずれかに乗車。「白鷺一丁目バス停」下車徒歩1分。

1950年代に建てられたテラスハウス(メゾネット)型の古い団地の1階スペースを教室として使用しています。
お申込み方法
・本講座は前払い制です。お支払いはモノ・モノが運営するオンラインショップ「低座の椅子と暮らしの道具店」で承ります。金継ぎ道具セットを「購入する」「しない」をプルダウンメニューで選択した後、「カートに入れる」ボタンをクリックして、決済画面へお進みください。お支払い方法はクレジットカード決済・銀行振込がご利用いただけます。銀行振込の場合は入金確認をもって申込み完了となりますので、ご注意ください。
・金継ぎ教室お申込み前のご質問は、LINEアカウントから承ります。
※募集は終了しました






