名著「木工(道具の仕立)」に学ぶ、切れるカンナの仕立て方

秋岡芳夫の著作で、木工の入門書として高く評価されている「木工(道具の仕立)」。同書出版の際、アシスタントをつとめた永井武志さんが「カンナの仕立て方」を実演しながら解説する会を、11月23日(金)14:00から八王子現代家具工芸学校で開催します。

主催
モノ・モノ、八王子現代家具工芸学校
開催日時
2018/11/23(祝) 14:00~16:00
開催場所
八王子現代家具工芸学校 JR八王子駅からシャトルバス10分
参加方法
当ページの予約フォームより予約(定員15名)
参加費
500円(税込)
お問合わせ
03-3384-2652(モノ・モノ)
名著「木工(道具の仕立)」に学ぶ、切れる鉋の仕立て方

カンナ、ノコ、ノミなどの手工具を使って木工を楽しみたいけど、「道具を自分で仕立てるのはハードルが高そう」と思っている方におすすめしたいセミナーです。講師は永井武志さん(78歳)。前職は工業デザイナーですが、東京都立工芸高等学校木材科で木工の基礎教育を受け、30代のときに秋岡氏の指導のもと、「木工(道具の仕立)」の制作アシスタントをつとめた方です。現在は金属工芸家の息子さんとともに、八王子市内に工房を構え、木工三昧の日々を送っている永井さん。人前で話すことはめったいないそうですが、自分の知識が若い人の役に立つならと快く引き受けてくださいました。

講師からのメッセージ 

木を加工し、自分の思いを形にしていく作業は本当に楽しいことです。木工を楽しむためには数多くの道具が必要になりますが、中でも木を削る「切れる刃物」は、必要不可欠です。今回のセミナーでは、木工の基本道具、カンナ(鉋)をテーマに、向こうが透けて見えるくらい薄いカンナ屑(くず)が出るように調整する原則をお話したいと思います。このような薄いカンナ屑を出すには、「一研ぎ、二台、三合わせ」と言われるように、3つの要素が正確に調整ができて初めて可能になります。この3原則をそれぞれに分解し、どのようにすればよいのか、具体的に目に見える形でお示ししたいと思います。とても微妙な「カンナの仕立」をマスターすれば、他の道具の仕立て方も見当がつくようにきっとなるでしょう。

「木工(道具の仕立)」とは…

1976年に美術出版社より発行された木工の実用書。著者は工業デザイナーで、木工塾も開いていた秋岡芳夫。カンナやノミなどの道具(刃物)を自分好みに仕立てるプロセスを原理原則にのっとり、懇切丁寧に解説してある。プロの木工家にも愛読されている名著(現在は絶版)。

「木工(道具の仕立)」カンナやノコ、ノミなどの木工の道具(刃物)は、買ってもすぐに使うことはできません。いいノコには柄がすがっていません。カンナは叩いても刃が出ません。ノミの刃先はぶつ切りのまま、小刀の裏はでこぼこ。金槌にいたっては、頭(金属部分)だけで打っています。頼めば柄を別売してくれるはするのですが……。そんな未完の工具を、仕事と手に合わせて仕上げるのが道具作り、仕立てなのです。

秋岡芳夫「木工(道具の仕立)」52ページより引用

会場へのアクセス

八王子現代家具工芸学校 
東京都八王子市左入町787(村内ファニチァー内 西側ハウス)
JR八王子北口ロータリー付近から出ている村内ファニチャー行きの無料シャトルバスをご利用ください。
バス停の場所と時刻表はこちら。

八王子現代家具工芸学校

講師プロフィール

永井武志さん

永井武志(ながいたけし)

木工愛好家・元工業デザイナー

1940年東京都生まれ。武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン科卒業。1967年株式会社佐々木達三デザイン事務所入社。1970年前後にグループモノ・モノの活動にも参加。1973年に独立し、工業デザイン事務所の株式会社イデオを設立。1980年新会社、株式会社プラナ設立、産業機器のデザイン、共用品・共用サービス(ユニバーサルデザイン)の普及活動に参画。2005年にプラナ社長を退任し、工房を開設。木工三昧の日々を送る。著書に「立体デザイン模型」(美術出版刊)がある。

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