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10月20日(金)|安比塗漆器工房 週末3日展「ふだんのうるし」開催のお知らせ
岩手県は日本一の漆の樹液の産地です。岩手県八幡平市安代(はちまんたいあしろ)地区では昭和58年に職人の研修所を設け、多くの塗師を全国に輩出してきました。
安比塗(あっぴぬり)漆器工房は研修所の卒業生が運営し、実直で使いやすい漆器を作っています。透明度・発色・硬度にすぐれる岩手の漆。それが映える溜塗や朱塗のうつわ。そんな安比塗の漆器を、秋岡芳夫さんが創設したモノ・モノで紹介できることになりました。漆を知り、使い、そして作る体験もできる3日間です。皆さまのご来場をお待ちしています。
企画・監修:日野明子(クラフトバイヤー)
安比塗漆器工房とは
八幡平市安代地区を含む北東北一帯には、縄文時代から漆の木が多く自生し、日本有数の漆の産地として透明度・発色・硬度に優れた上質な生漆を産出しています。この恵まれた環境を生かして、古くから生活に根ざした漆器がつくられてきました。しかし、戦後生活様式の急速な変化により、漆器作りの伝統が一時途絶えました。
この地域の漆器文化を再興するため、1983年に安代町漆器センター(現・安代漆工技術センター)が開設されました。センターでは2年間の研修期間をもうけ、木地制作から下地、漆精製、塗り、加飾など、漆工に関する実践的な指導を行い、塗師を育成しています。漆芸家を目指す若手のアカデミーとして希有な機関であり、理論的かつ実践的な指導法とその教育水準は高く評価されています。 また修了生は岩手県内をはじめ全国の産地で活躍するなど、漆産業全体に貢献しています。
若き担い手を育む安代漆工技術センターと連携し、漆器生産の中心的な役割を担っているのが「安比塗漆器工房」です。同工房では、安比塗の伝統を復興・継承するとともに、現代の生活に合ったうつわを新たに生み出し、温もりと丈夫さを併せ持つ漆器だけを「安比塗」と称し、日々技術の研鑽に励んでいます。
開催日時
10月20日(金)〜10月22日(日) 11:00〜19:00
会期中のイベント
10月20日(金) 19:30〜21:00 「売り手のための安比塗セミナー」
◎講師:豊原智美(安比塗漆器工房) 聞き手:日野明子(クラフトバイヤー)
◎参加費無料・予約制 下記の申込みフォームからご予約ください。
浄法寺漆の歴史や特徴、安比塗の活動概要を含め、岩手の漆を幅広く学べる講座です。ギャラリーやショップの方など流通関係者やメディア関係者の参加を優先させていただきます。
10月21日(土) 1部 11:30〜12:30 2部 13:30〜14:30 「食べながら学ぶ漆器のイロハ」
◎講師:日野明子(クラフトバイヤー) 料理:安田花織(ヤスダ屋)
◎参加費:税込1000円・予約制 下記の申込みフォームからご予約ください。
料理家・安田花織さんが岩手の食材で作ったヘルシーなランチを、安比塗の器でお楽しみください。食事を楽しみながら、漆器の楽しみ方やお手入れのなども学べます。1部と2部の全席入れ替え制です。各回ともお席は12名様分をご用意しています。
10月22日(日) 11:00〜16:00 「塗箸絵付けワークショップ」
◎講師:豊原智美(安比塗漆器工房)
◎参加費:税込2000円・予約不要 下記の申込みフォームからご予約ください。
漆塗の箸に、筆を使ってお好きな絵や柄を描いたり、名入れしたりできるワークショップです。所要時間は60〜90分ほど。中学生以上の方でしたら誰でも参加できます。汚れてもよい服装でお越しください。