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11月4日(土)|「産地とデザイン会議2017・紙」開催のお知らせ
ものづくりの現状について当事者の声を聞き、産地とデザインのあるべき姿や未来について話しあう「産地とデザイン会議」。本年度2回目のトークイベントが11月4日(土)17:00からモノ・モノを会場に開催されます。ただいま先着順で予約を承っています。
産地とデザイン会議とは…
産地とデザイン会議は、2012年、2013年、2014年の過去3回、東京・六本木のAXISで開催しました。全国からのべ300人以上の方々に参加いただき、話し合ってきましたが、そこでは次のような問題点が見えてきました。
・昔ながらのやり方では、伝統技術を大切にした産地のものづくりは成り立ちにくい時代になってきている。
・地域の状況、インターネット、流通などの変化をどう捉え、どのように動けばいいのか。
・デザインの必要性は求められているものの、それぞれの産地やそれぞれの企業はどのように取り組んでいけばよいのか。
・産地とものづくりに取り組んでいる行政、デザイナー、プロデューサー、バイヤーなどがどう連携していけばうまくいくのか。
これら以外にもさまざまな立場からさまざまな意見や発言がありました。今後もこうした問題意識や取り組みの方法を共有できるような情報交換や交流を進めることで、産地のものづくりやデザインを支援していきたいと考えています。そこで2016年からは素材ごとにテーマをもうけ、産地の活動を聞くことから始める連続会議を行っています。2016年度は木工、陶磁器、繊維をテーマに開催しました。
会場は、かつて産地のものづくりに尽力された工業デザイナーの秋岡芳夫さんが創設した東京・中野の「モノ・モノ」をお借りすることができました。会場の都合で、20名だけの小さな会議となりますが、その分、密度の濃い会議を期待しています。申し込み順に受付け、定員になり次第、締め切りますので、あらかじめご了承ください。
産地とデザイン会議実行委員会
影山和則 中野照子 萩原修 古庄良匡 吉川友紀子
www.sanchi-design.jp
※イメージ写真撮影:申智惠
第2回 開催テーマ:紙
11月4日(土) 17:00-19:00(16:30受付開始、19:30から会場内で懇親会)
近代になって「洋紙」が普及していく中で、「和紙」という名で独自の発展を遂げてきた日本の紙。全国に点在していた多くの産地が、生き残りをかけてさまざまな試みを展開しています。この回では、岐阜・美濃和紙をベースにしながら、問屋というスタンスで全国の紙関連企業と連携して事業を進めるシイング代表の鷲見恵史さんと、ユネスコ無形文化遺産である埼玉・細川紙の伝統を踏まえ、遅まきながら紙漉き職人を目指し、修錬を重ね事業化をはかる谷野裕子さんのお二人に、それぞれの産地における「和紙」の可能性などについてお話を伺います。
ゲストプロフィール
鷲見 恵史(すみ・しげふみ)
岐阜・美濃和紙 株式会社シイング代表取締役
名古屋造形芸術大学を卒業後、同大学の助手などを経て、1998年に岐阜県美濃市にある和紙の産地問屋・紙商品企画販売会社、株式会社シイングに入社。2008年に美濃和紙加工会社5社協業による紙商品ブランドの「かみみの」の立ち上げをきっかけに、様々なデザイナー、イラストレーターとチームを組んで、紙商品ブランドの制作・運営に力を入れている。シイングはまもなく創業150年を迎える。
shi-ing.co.jp
谷野 裕子(たにの・ひろこ)
埼玉・細川紙 手透き和紙 たにの主宰
30歳を過ぎてから紙漉き職人を目指す。 現在、細川紙(2014年11月ユネスコ無形文化遺産記載登録)の正会員として工房「手漉き和紙 たにの」を運営するほか、細川紙技術保持者、埼玉伝統工芸士、彩の国優秀技能者として学校・博物館・美術館等での和紙づくりの指導や講演、他産地や海外での技術指導を行う。 書写素材としての和紙はもとより、ホテル、住宅、店舗の内装も手掛けている。
info@monme.net
参加費
税込3,500円(懇親会費含む)
場所
モノ・モノ
〒164-0001 東京都中野区中野2-12-5 メゾンリラ104
JR・地下鉄東西線 中野駅南口から徒歩3分
アクセス情報
お申込み先
参加希望の方は11月29日(水)までに、産地とデザイン会議のホームページからお申込みください。(モノ・モノ経由でのお申込みはお受けしていません)。定員20人に達した場合は締め切らさせていただきます。
お申込みフォーム
http://www.sanchi-design.jp/sanchioubo.html
産地とデザイン会議・実行委員会事務局 担当:中野照子(アトリエ苫人)
電話 03-3469-0845
tomato@mercury.plala.or.jp