お知らせ

2016.12

1月14日(土)|「産地とデザイン会議2016・繊維」開催のお知らせ

もの作りの現状について当事者の声を聞き、産地とデザインのあるべき姿や未来について話しあう「産地とデザイン会議」。3回目のトークイベントが1月14日(土)17:00からモノ・モノで開催されます。ただいま先着順で参加予約を承っています。(photo:Tatsuyasu Watanabe)

産地とデザイン会議とは…

産地とデザイン会議は、2012年、2013年、2014年の過去3回、東京・六本木のAXISで開催しました。全国からのべ300人以上の方々に参加いただき、話し合ってきましたが、そこでは次のような問題点が見えてきました。

・昔ながらのやり方では、伝統技術を大切にした産地のものづくりは成り立ちにくい時代になってきている。
・地域の状況、インターネット、流通などの変化をどう捉え、どのように動けばいいのか。
・デザインの必要性は求められているものの、それぞれの産地やそれぞれの企業はどのように取り組んでいけばよいのか。
・産地とものづくりに取り組んでいる行政、デザイナー、プロデューサー、バイヤーなどがどう連携していけばうまくいくのか。

これら以外にもさまざまな立場からさまざまな意見や発言がありました。今後もこうした問題意識や取り組みの方法を共有できるような情報交換や交流を進めることで、産地のものづくりやデザインを支援していきたいと考えています。そこで、今年から素材ごとにテーマをもうけ、産地の活動を聞くことから始める連続会議を行います。木工、陶磁器、繊維、漆、金属、紙、ガラスなどを連続開催する予定です。

会場は、かつて産地のものづくりに尽力された工業デザイナーの秋岡芳夫さんが創設した東京・中野の「モノ・モノ」をお借りすることができました。会場の都合で、20名だけの小さな会議となりますが、その分、密度の濃い会議を期待しています。申し込み順に受付け、定員になり次第、締め切りますので、あらかじめご了承ください。

2016年10月
産地とデザイン会議実行委員会
影山和則 中野照子 萩原修 古庄良匡 吉川友紀子
www.sanchi-design.jp

第3回 開催テーマ:繊維

1月14日(土) 17:00-19:00(16:30受付開始、19:30から会場内で懇親会)
山梨県・富士吉田。山梨県富士工業技術センターの五十嵐哲也さんと槙田商店の槙田洋一さんに聞く郡内織物産地の取り組み。埼玉県・秩父。太織工房Handweaver Magnetic poleの北村久美子さんに聞く、近年復活しつつある秩父銘仙産地の現状についてレポートしていただきます。

ゲストプロフィール

五十嵐哲也

五十嵐哲也(いがらし・てつや)
山梨県富士工業技術センター繊維部 主任研究員

千葉大工学部工業意匠学科を卒業、山梨県にデザイン職として採用される。山梨県デザインセンターを経て、1999年より山梨県富士工業技術センター勤務。縞柄のデザインアプリケーション「乱縞メーカー」の開発、「ジャガード織物の製造方法」で特許を取得など、コンピュータ活用による織物産地のデザイン支援を行い。郡内織物産地のブランド向上に関する情報発信として冊子「LOOM」を刊行するなどの総合的支援を実施している。

槙田洋一

槙田洋一(まきた・よういち)
株式会社槙田商店 常務取締役

横浜国立大学経済学部卒後、服飾雑貨メーカーに入社。百貨店担当として企画・提案・営業を行う。その後ブティック系列店の懐石料理屋の店長などでマーケティングを学ぶ。2009年、槙田商店に入社。傘生地の企画・製造OEM営業を行う中、不況により、取引先製造拠点の海外シフトによる受注の減少に危機感を抱き、歴史・産地・技術を中心にした槙田商店オリジナルブランドの商品開発をスタートし、現在も積極的な活動を続けている。

北村久美子

北村久美子(きたむら・くみこ)
秩父太織 Handweaver Magnetic Pole 代表 

埼玉県浦和市(現さいたま市)生まれ。短大卒業後、染色などの仕事を求めて秩父の捺染工房を訪ねる。銀座で個展を開く手機織りの展示会で秩父太織の師と出会い、以後20年間、秩父に通いながら太織を織り続ける。織物産地の中で織物組合や若手後継者たちと交流しながら活動を継続し2013年に国の伝統工芸士に認定。2014年に独立し、秩父市内に「ハンドウエアーマグネティクポール」の工房を構えスタッフと共に制作を続けている。

参加費

会議参加費 無料 
懇親会費用 2,000円(税込)

場所

モノ・モノ
〒164-0001 東京都中野区中野2-12-5 メゾンリラ104
JR・地下鉄東西線 中野駅南口から徒歩3分
アクセス情報

お申込み先

参加希望の方は1月9日(月)までに、産地とデザイン会議のホームページからお申込みください。(モノ・モノ経由でのお申込みはお受けしていません)。定員20人に達した場合は締め切らさせていただきます。

お申込みフォーム
http://www.sanchi-design.jp/sanchioubo.html

産地とデザイン会議・実行委員会事務局 担当:中野照子(アトリエ苫人)
電話 03-3469-0845
tomato@mercury.plala.or.jp