
店主からのメッセージ
竹内啓子展の中心は、あけびや山ぶどう籠(かご)とこぎん刺し、裂き織、革などを組み合わせた「手提げ籠」です。更に蔓(つる)編みの手提げ、角バスケット、小物入れなどなど。
同時に8年前の夏に肺がんで亡くなった、柏木江里子さんの仕事を改めてご紹介します。柏木さんと私が親しく付き合ったのはほんの3~4年。柏木さんが懸命に生きた最後の歳月の大半でもあります。私が当時係わっていた青森県の工芸に、彼女の力を借りたいと望んだのが、ことの始まり。共に作業をし、しばらく後に“大病の宣告”を聞かされます。でも元気。仕事振りも変わりなし。だから個展の約束もいたしました。
柏木さんは、やがて開く個展の準備を開始。すでに作っていた「十二ヶ月の文様」を津軽こぎんの技法で新たに図案化し、それで作る袋物を展示の核にするつもりだったようです。しかし、突然の訃報…。美しい十二枚のこぎん刺しの布が残されたのです。
この“布”、今やっと“袋”に生まれ変わりました。柏木さんを慕う竹内啓子さんが、仲間と共に頑張ってくれたお陰です。“絹紐”の色決めは、最後まで柏木さんを支えたデザイナー・真喜志奈美さんが担って下さいました。ご高覧のほど、お願い申し上げます。(店主・髙森寛子)
開催場所
スペースたかもり 東京都文京区小石川5-3-15 一幸庵ビル302
東京メトロ・丸ノ内線 茗荷谷駅から徒歩3分